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近藤昌美先生「抱擁と錯綜と犬」展

  • 執筆者の写真: ikuharada
    ikuharada
  • 6月6日
  • 読了時間: 1分


大学時代にお世話になった近藤昌美先生の展覧会を拝見してきました。

会場に足を踏み入れた瞬間、長年にわたる創作と思索が織りなす近藤先生の感情の層に包まれました。

柱に繋がれた犬の小さな彫像が導く視線の先には、絵画、ドローイングがそれぞれ独立しながらも、どこか共鳴し合うように配置されています。

なかでも印象に残ったのは、壁や台の上に置かれた膨大なドローイングたち。重なり合う色彩、切れ切れの線やイメージの連なりが、大学での時間を表しているように見え、個人史であり、また美術教育の現場そのものでもあるようでした。

創作を続けてこられた年月と、そのなかに潜む近藤先生の揺らぎや情熱に触れることができました。観ることができてよかったです。


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