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年末のご挨拶

  • 執筆者の写真: ikuharada
    ikuharada
  • 2023年12月30日
  • 読了時間: 2分

更新日:2024年4月17日



本年もたくさんの方に、様々な場面で作品を観ていただく機会に恵まれ作家としてとても幸せでした。

本当にありがとうございました。

ただいま、開催中の個展『In the Window』@アートフロントギャラリー は新しい年 1月6日より再び開廊いたします。ぜひお立ち寄りいただき、作品との対話をお楽しみいただければと思います。また、東京都現代美術館で同時開催中のMOTアニュアルUnexistence Galleryとの連携により実体化された作品が数点展示されています。これらの作品は新しい現代の次元を体感できる面白さがあると思っています、ぜひ実際に確かめていただきたいです。よろしくお願い致します。

ここでレセプションで話した内容ですが、モチーフに関するエピソードを少し書かせていただきます。

個展のメイン会場に「color trees」と題した作品群が並んでいますが、この木のような形状のオブジェクトは、「人」または「群像」を投影して描き、今回初めて立体化させました。そして人間のもつ内面的有り様をそれぞれ”色”に込めました。これまであまり語ってきませんでしたが、私の仮想世界の中で生み出されるオブジェクト達は、家族や思い入れのある身近な人物だったり、人を意識して形状化させることが度々あります。

コロナ禍の約3年のあいだ不安と希望を抱え気持ち揺らされながら過ごしたことを契機に、出口を探す様にここを突破したい‼︎という気持ちが湧き上がりました。そういえば世界の誰もがが不安定であったその時期、それぞれ何をして過ごしていたのでしょうか? 私は描かざるを得ないと心動かされたモチーフを見つけ、取り組み始めました。

また ちょうど宮沢賢治の「春と修羅」を読みかえしていたりして、散文詩的な構図が頭をよぎり、これまでとは異なって取り留めもなく描いてみよう、それが私にとってはバランスをとることになりそうだと初めは見切り発車でこのcolor treesを描き始めました。結果的には私の精神状態がよく表れた作品になったと感じています。

今回の個展で まとまったかたちで発表できたので、この5年間の振り返りをゆっくりとしているところです。

写真はまだ色付けされていない時の様子。

・・・

改めまして

ご支援いただいた皆さまに心よりお礼申し上げます。

新たな年、より深い表現と共に、芸術の力が皆さまの日常を豊かにするものとなりますように。

どうぞ みなさま良いお年をお迎えください!

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