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ある詩人の夢の家

自宅からいくらか歩いた先に別所沼公園というスポットがある。

沼(ため池)の円周は約1キロ。ジョギングコースになっていて、最近は木々も紅葉で赤や黄色に色づいている。運動不足解消の為だとか、パソコン疲れの目を癒す為、考え事をする時などにここを訪れたりする。

この沼のちょこっと横にコテージのような建物が建っている。名前は「ヒアシンスハウス」。詩人で建築家でもあった立原道造という方の別荘で、5坪ほどの空間に寝室と書斎がコンパクトに収められている。

ヒヤシンスハウス

ご本人は若く24歳に病死しているが 約70年もの時を経て彼が遺した図面のもと、有志にて建てられたという。それが2004年。その再現性はすごいものだと運営ボランティアの方がおっしゃっていた。場所の指定も最初から別所沼と決めていたらしい。当時周辺には芸術家たちのコロニーがあって、立原の敬愛する先輩もいたからだ。そして今年で生誕100年。

彼自身、目にすることが叶わなかったこの夢の家を、今私たちが目にしている不思議。

今度は彼の詩集も読んでみよう!と思っている。

■詩人の夢の継承事業 「ヒアシンスハウス」HP

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